【デュエマ】近頃「赤白レッドゾーン」が勝ち上がってるそうですね。考察しましょうか。そうしましょう。【デッキ紹介】
近頃「赤白レッドゾーン」が界隈で流行っているんだって?
最近DMVaultにて連日優勝をかっぱらってたらしいが、僕はふと疑問に思った。
「なぜ今なって赤白レッドゾーンが流行っているのか?」
「赤白レッドゾーン」というデッキはかなり前から存在しているデッキタイプだ。
デッキ内容もそう変化はない。
強いて言うなら「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」にて新規侵略元ソニック・コマンド(所謂「下バイク」)の《GOOOSOKU・ザボンバ》と対GR最終兵器《U・S・A・BRELLA》を獲得したくらいか。
デッキ構築に大きな変化は与えたものの、デッキそのものが出せる出力を大幅にアップさせたとまでは言い難い。
しかしながらここまで雄弁に語っておきながら、これを書いている僕自身「レッドゾーン」系統のデッキタイプには聡くない。
新カードの影響が僕の思っているよりも大きいものである可能性もある。
それはそれでそうと片付く話。
ここではそれ以外のことについて語ろうじゃないか。
というわけで今回は「なぜ赤白レッドゾーンは現在トーナメントシーンで勝ち上がれるデッキなのか」を考察したいと思う。
あくまで「レッドゾーン」デッキを深くは知らない者の一考察。聞き流すように見ていただければ結構。こう考える人もいるんだなくらいに。
さていつもどおりの長い前置きと、何を心配してかけているのかわからない保険はさておき、本筋に移ろう。
「なぜ赤白レッドゾーンは現在トーナメントシーンで勝ち上がれるデッキなのか」
・メタクリーチャーを隙なく用意することが出来るようになった。
ご存知、赤白メタビートデッキの定番2コストメタクリーチャー《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》と《音奏 プーンギ》。そして十王篇にて新たに獲得した《U・S・A・BRELLA》。
これらのカードは対戦相手のデッキに多大なプレッシャーをかけられる。
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》はJチェンジやキリフダッシュ、侵略を咎める事が出来る。パワー2000は頼りないが。
《音奏 プーンギ》は呪文のコスト増加により相手の出鼻を挫く事が出来る。S・トリガーなどの自ターン中の相手の呪文に反応してGR召喚が出来るのも素晴らしい。
《U・S・A・BRELLA》はGR主体のデッキを根幹から瓦解させられる能力を持っている。もちろん除去されてしまえばそれまでだが。
……しかし、それはすでに知れたこと。
それが強くて勝てるなら多分前々から勝てるデッキであったはずだ。
では何が違うか。
それは《GOOOSOKU・ザボンバ》の存在だ。
いや、早速大活躍じゃん。何が「デッキの出せる出力を大幅にアップさせたとまでは言い難い」だよ。
……って思われてそうだが、デッキ自体の出力は変わっていない。
変わったと言えるのは《GOOOSOKU・ザボンバ》により、アタックとケアを同時にこなせるようになったところだ。
従来のレッドゾーンデッキならば、道中で召喚したメタクリーチャーが即除去された場合、メタクリーチャーを用意せずアタックに入るか、再度メタクリーチャーを召喚し直すかの二択を迫られてしまう。
だが、《GOOOSOKU・ザボンバ》が可能にしたのはメタクリーチャーの展開と侵略可能なスピードアタッカークリーチャーを同時に用意すること。
これにより一切の隙を見せずに優位な攻勢を築く事が出来る。
狙ったメタクリーチャーと侵略先を用意するためにはそれなりに手札枚数が必要ではあるが、それを鑑みても《GOOOSOKU・ザボンバ》の優位性はかなりのものだ。
・過剰な手札の消費が無くなった。
これを可能としたのは《超次元キル・ホール》。
《ヘブンズ・フォース》を介さずに3ターン目からアタックを仕掛けられる。
2ターン目から《ヘブンズ・フォース》を介してアタックし始めるのも決して弱くない。
だが、メタクリーチャーを用意するタイミングがないため、運悪く除去札ないし展開札を踏み抜いてしまったときのリスクは大きくなる。
十分なケアをせず手札を過剰に消費するのだから当然といえば当然。Tシャツ短パンで駆け足で富士山登頂に望むようなものだ。
《超次元キル・ホール》は十分な早さを保ちつつ、メタクリーチャーを召喚するタイミングを確保でき、過剰な手札の消費をしない。
環境にマッチしている動きがどちらかと問われれば言うまでもないだろう。
・盤面の取り合い、殴り合いを活かせる環境になった。
最大の脅威である《MEGATOON・ドッカンデイヤー》のデッキには該当しないが、それ以外の「バーンメア」や「ダッカルパラノーマル」などの、盤面の状況を重視するデッキにめっぽう強い。
幸いにもこれらのデッキにはメタクリーチャーの刺さりは良く、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》に意識が向いている環境下でそれらを刈り取る立ち位置を獲得出来たのであろう。
しかしこれああくまで相対的な強化であるということは知っておくべきことかと。
以上のことから「赤白レッドゾーン」が勝てる理由は、純粋な新カードによる実質的な強化と環境による相対的強化の両方が起因していると考えられる。
どちらかのみでは決してここまで勝ち上がることは難しいと思われる。
もし環境が変わったら……なんて考えるのは現時点では意味のある話ではないが、これからの「赤白レッドゾーン」を考えるならば必要なことだ。
幸運にも「レッドゾーン」系統のカードは開発部のお気に入りだ。コンスタントに強化が来ると見てもいいだろう。
これからも「レッドゾーン」系統のデッキが活躍することを願っている。
ここまで上から目線で語っておいてはいさようならというわけにもいかないので最後に「赤白レッドゾーン」のデッキレシピを載せておこう。
特に変わったところはないが受け札として《光牙忍 ライデン》を採用している。
シールドに埋まっていないと十分な仕事が出来ない《閃光の守護者 ホーリー》に変わり、《GOOOSOKU・ザボンバ》のマジボンバーでも出せる点を考慮して採用した。
必要とあらばアタッククリーチャーを減らす以外にも、召喚やニンジャストライクで邪魔なメタクリーチャーをタップさせて殴り返すことにも使うことが出来る。
細やかな技が光るカードだ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
「レッドゾーン」に栄光あれ!
以上。
最後に。
どーーーーーん!
by最後にレッドゾーンを使ったのは3年くらい前なスタッフ アサイシ