【遊戯王】ラビュリンスが環境トップに‼新カードでどう変わった?
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どうも、スタッフIです。
今日は新環境になっていろいろ変わった結果、トップシェアの一角となった『ラビュリンス』の話をしたいと思います。
現環境のラビュリンス
元々ラビュリンスは「大量の罠カードで盤面をコントロールし、モンスター効果で追加アドバンテージを取っていく」という戦法が主流でしたが最近は流行りが変化し「下級ラビュリンスを大量に採用し、手数と物量で押しつぶす」という戦法にシフトしました。
前者は「罠型」後者は「家具型」と呼ばれることが多く、7月に入ってから大会で成績を残しているラビュリンスの多くは家具型となっています。
というわけで家具型ラビュリンスの強いところを紹介していきましょう。
家具型とは
まず家具型という名前の所以について。
ラビュリンスのモンスターには「シャンドラ」「ストービー」「クックロック」というモンスターがおり、それらが家具を模した姿をしていることからこれらを採用したラビュリンスが家具型と呼ばれています。
ラビュリンスといえば「デッキの半数以上を罠で埋める」という構築をイメージする人もいるかもしれませんが、家具型はそんなイメージとは裏腹に「半数以上はモンスターで罠の採用は10~15枚ほど」になっていることが多いです。
強いところ1 先攻・後攻問わず動ける
先述のシャンドラ、ストービー、クックロックは手札から起動できる効果があり、それらは相手ターンでも使用可能になっています。
シャンドラとストービーは手札誘発でラビュリンス魔法・罠をデッキからセットすることができ、これは「デッキから手札に加える、特殊召喚する、墓地へ送る」のいずれにも当てはまらないため灰流うららで止めることができません。
これまでの主流であった罠型はウェルカム、ビッグウェルカム、アリアンナの3種類が初動札になっていましたが家具型はそれに加えて上述のシャンドラとストービーがが追加されるので初動の枚数が増加し、デッキとしての動きが大幅に安定化しています。
初動カード5種類のうち2種類は相手ターンでも使えます。
強いところ2 拮抗勝負・羽根帚に比較的強い
罠型ラビュリンスの弱点の一つに「魔法・罠に対する全体除去に弱い」というものがありました。
中でも迷宮城の白銀姫でも防げない拮抗勝負は天敵中の天敵とも言える存在でした。
一方で家具型は「除去を受けてからセットし直せる」という性質があるため全体除去に対する耐性が上がっています。
全然キツくないかと言われればそんな事はありませんがこれまでよりも立て直しがしやすくなっています。
この強化を実現できた要因の一つとしてトランザクション・ロールバックの存在があります。
ロールバックの②の効果によって墓地の通常罠をコピーすることで「セットしていなくても通常罠を撃つ」という立ち回りが可能になりました。
これによって「開幕ガン伏せ」という従来のラビュリンスでよくあった盤面が発生しなくなったのでそもそも除去カードを撃たれにくくなっています。
ロールバックの②の効果は墓地になければ使用できませんがロールバックは迷宮城の白銀姫の効果でデッキからセットでき、手札に来ても家具の効果コストで捨ててしまえばいいので容易に墓地に用意できます。
白銀姫の効果でセットしたロールバックはアリアーヌの効果コストで墓地へ送れます。
また、ロールバックの②の効果は「カードの名称指定による発動回数の制限」を無視できるので「ビッグウェルカム・ラビュリンスを同一ターン中に2連射する」という芸当もできます。
強いところ3 メタの影響を受けにくい
現時点でラビュリンスとトップメタを争っているのはティアラメンツとピュアリィです。
これらのデッキ相手には次元障壁が非常に有効ですがラビュリンスはその影響を受けることなく戦えます。
また、現在の流行デッキであるR-ACEも家具や迷宮城の白銀姫に対してEXTINGUISHとCONTAINの通りが悪く、一度除去してもビッグウェルカムなどの効果で簡単に復活できるのでメインギミックで不利を取られることはありません。
元々このデッキは中~低速デッキを相手するのが得意なのに加え、リミットレギュレーションの変更によって苦手としていた「手数に物を言わせて妨害を踏み越えるデッキ」の多くが弱体化して戦いやすくなったことも追い風になっています。
総括すると
・型がシフトしたことで先攻・後攻によるぶれ幅が小さくなった
・全体除去を受けても崩れにくくなった
・環境に中~低速の得意対面が増えたことで戦いやすくなった
・トランザクションロールバック
これらの理由によってラビュリンスは強化されて環境トップに上り詰めたのだと推察できます。
これからもまだまだ活躍が見込めそうですね。
以上、スタッフIの流行デッキ解説でした。