【遊戯王】今、環境では『ビーステッド』が流行しています。

前回の記事はコチラ
【遊戯王】2月16日　開催『ラッシュデュエルトーナメントバトル』『蒼救』デッキ優勝者レシピ

どうも、スタッフIです。
今回は今の大会環境で数を増やしている『ビーステッド』の話をしたいと思います。

ビーステッドとは

初出は『DARKWING BLAST』
クシャトリラと同期です。

属するモンスターは深淵の獣ルベリオンを除いてすべてドラゴン族・闇属性で統一されています。
ビーステッドはルベリオン以外は『自分または相手の墓地の光・闇属性モンスターを対象にし、それを除外して自身を手札から特殊召喚する』という共通効果を持ちます。
この共通効果は通常は起動効果なのですが相手の場にモンスターが居る場合は誘発即時効果になるという類を見ない効果になっています。
よってビーステッドは光・闇属性のデッキを相手にする場合は先攻・後攻関係なく展開ができるデッキとなっています。

深淵の獣ルベリオンはレベル６以上のドラゴン族・闇属性をリリースすることで手札・墓地から展開可能な特殊召喚モンスターで起動効果で、自分のデッキから『烙印』永続魔法・罠を表側表示で置く効果を持ちます。
これで出せるカードの中にはビーステッドの展開力とリソース回復を支える『復烙印』、フリーチェーン除去による妨害と烙印の展開を一手に担う『烙印の獣』が存在し、さらにこの効果は灰流うららでは妨害できないのも強力な要素になっています。

サロニールで復烙印を墓地へ→サロニールをリリースしてルベリオンを自己再生して効果で烙印の獣を場に置く→エンドフェイズに復烙印を場に置く
という流れだけでも大型モンスター、展開、リソース回復、妨害をすべて備えた固い盤面になります。

光・闇属性のモンスターを幅広く採用できるのも強みで、中でも『混沌魔龍カオス・ルーラー』はレベル6ビーステッド+レベル2チューナーなどの組み合わせからS召喚可能でランダム要素こそ絡みますが大量墓地肥やし、サーチが可能でそこからルベリオンの自己再生にも繋がります。
ルベリオンとカオスルーラーはどちらもレベル8なのでランク8のエクシーズ召喚にもつなげることができ、タイタニックギャラクシーやディンギルスなどでさらに盤面を固めることも可能です。

なぜ流行している？

ビーステッドが流行している理由はとても単純で

環境でしのぎを削っているティアラメンツ、スプライト、ピュアリィ、エクソシスターが光・闇属性を使うデッキだからです。

先述の通り、ビーステッドは相手の場にモンスターがいれば手札から特殊召喚する効果を相手ターンに使用できるようになります。
これを利用して光・闇属性を墓地から除外する効果で妨害しつつこちらの場にビーステッドが着地できます。
基本的に墓地を利用しないエクソシスターはともかくとして、ティアラメンツは効果を発動したモンスターが除外されると融合効果が不発になります。
一応場にモンスターを出さずに融合する効果を使えばビーステッドに介入されることはありませんが立ち回りを少し変えなければいけないので厄介であることに変わりはありません。
この性質を利用し、光・闇属性をメインに据えたデッキへの対策カードとして光・闇属性を使わないデッキに出張させる構築も可能です。

もう一つの理由を上げるとすれば、ビーステッドは現環境で烙印融合を一番うまく使えるデッキであるという点があります。
烙印融合でアルバスとルベリオンを墓地へ送ると烙印竜アルビオンを融合召喚でき、そのアルビオンをリリースするとルベリオンが自己再生可能、さらにエンドフェイズにアルビオンの墓地効果で烙印魔法・罠をサーチするかセットできます。
アルバス+闇属性ビーステッドで神炎竜ルベリオンを融合召喚し、ビーステッドの弾を確保しつつミラジェイドを融合召喚するのも強力でミラジェイド自身も墓地へ送られたあとはビーステッドの召喚コストになります。

また、ビーステッドは最低でも2500の攻撃力を持っているため、ステータス勝負に持ち込んだ場合でも力負けしにくくなっています。
これを活かして下級モンスターだけで戦うのが難しい光・闇属性デッキの用心棒として出張する構築も存在します。

以上が今の環境でビーステッドが流行している大まかな理由になります。

弱点は?

光・闇属性相手にはめっぽう強いビーステッドですが逆を言えば
光・闇属性以外のデッキには強みが活かしにくいです

相手の墓地を除外して相手ターンに出せるという強烈な強みも相手が光・闇属性以外のデッキが相手だとうまく活かせず、自分の墓地を除外すれば出せなくもないですが旨味が減ります。
特に風・水属性を主力にして墓地を利用しないふわんだりぃず、地属性しか使わないナチュル、墓地を利用させないクシャトリラとの相性はかなり悪いです。

自分の墓地を除外されるのもかなり苦手です。
ルベリオンの自己再生と烙印の獣による墓地からの烙印展開が肝になるのでそこを狙われると一気に苦しくなります。
これのせいで本来なら属性的に有利なはずのエクソシスター相手には分の悪いにらみ合いをさせられることになります。

また、ビーステッドはリソースの多くを復烙印に頼っているのでこれを除外されると一気に息切れを起こしやすくなります。
墓地へ送っても烙印の獣で、デッキバウンスではルベリオンで再セットされるので除外するのがミソです。

よくも悪くも周囲のデッキによって強さが変動しやすいデッキなので地・水・風・炎属性を中心にしたデッキが台頭するようなことがあれば落ち着いたりするかもしれませんね。
以上、環境的なビーステッドの話でした。