【遊戯王OCG】新環境最注目!『イシズティアラメンツ』について解説!
サテライトTOKYOスタッフのたかやんです!
新リミットレギュレーションも発表されたということで、今回は来期でも変わらず大会環境で猛威を振るう事が予想される、
『イシズティアラメンツ』
について改めてご紹介していきたいと思います!
それでは早速見ていきましょう!
※呼び方が定まっておらず、プレイヤー間では『冥界ティアラメンツ』や『現冥ティアラメンツ』とも呼ばれていますが本記事内では『イシズティアラメンツ』で統一させていただきます。
・デッキレシピ
『シャドール』等の採用も増やした60枚構築も多く見られますが、今回は上記の構築をベースに紹介していきます。
・特徴的な採用カード
※『イシズ』関連カードについては省略
ティアラメンツ・ハゥフニス
通常の『ティアラメンツ』デッキではほとんどの構築が1枚採用、多くても2枚採用だった「ハゥフニス」ですが、『イシズティアラメンツ』では3枚フル採用となります。
相手ターンに手札から特殊召喚しつつ、デッキの上からカードを墓地へ送る事ができる①の効果によって相手の先攻1ターン目での墓地肥やしを可能としており、墓地へ送られたカードが「ティアラメンツ」モンスターなら融合召喚、
「古尖兵ケルベク」「古衛兵アギド」なら追加で墓地肥やし、
「宿神像ケルドウ」「剣神官ムドラ」なら墓地のカードをデッキへ戻す妨害と、1回の効果の発動から非常に多くの役割を持たせることができます。
宣告者の神巫
天使族モンスターをデッキ・EXデッキから墓地へ送ることができる①の効果によって、「古尖兵」「古衛兵」のさらなる墓地肥やしへ繋ぐ事ができます。
レベルが変動するのもかなり重要で、レベル4モンスターを特殊召喚できる機会の多いこのデッキでは「フルール・ド・バロネス」のS召喚を行うこともできる強力な初動です。
朱光の宣告者
手札から他の天使族と墓地へ送る事でモンスター効果の発動を無効にして破壊できる強力な手札誘発ですが、このデッキでは手札誘発としての役割だけでなく「古尖兵」「古衛兵」と一緒に墓地へ送ればその2体の効果の起動にも繋がるため、かなり重要な1枚となります。
他のデッキと違い、このデッキでは手札誘発の採用枚数が限られるため、発動タイミングはしっかりと見計らっていく必要があります。
シャドール・ビースト
「エルシャドール・ミドラーシュ」の融合召喚を狙っての採用となり、墓地へ送られた場合に1枚ドローできる効果を優先しての採用が多いです。
「シャドール」モンスターの採用枚数を増やす場合には追加で「シャドール」モンスターを墓地へ送れる「シャドール・リザード」、
相手の魔法・罠カードを破壊できる「シャドール・ドラゴン」等が採用されていることが多いです。
簡易融合
通常の『ティアラメンツ』では採用の見送られることの多いカードでしたが、『イシズティアラメンツ』では初動を少し減らしてしまうため、「ティアラメンツ・キトカロス」の特殊召喚を狙っての採用となります。
展開によっては「沼地のドロゴン」を特殊召喚して、ランク4XモンスターのX召喚、効果を発動してレベル6となった「宣告者の神巫」と2体で「フルール・ド・バロネス」のS召喚を狙う、というプランもあります。
スプライト・エルフ
相手ターンに「ティアラメンツ・メイルゥ」「宣告者の神巫」を特殊召喚することで、特殊召喚した2体の効果で相手ターン中にこちらの展開を行う事ができるため採用されています。
・デッキの強み
ここからはこのデッキが持つ強みをご紹介していきます!
①回転を始めた時のスピード
『イシズティアラメンツ』では「墓地へ送られた場合」もしくは「墓地に存在する場合」に発動できる効果を持つカードが他のデッキよりも多いため、一度デッキが回転しだすととんでもないスピードで展開を開始します!
従来の『ティアラメンツ』ではその速度に追いつくことができないという点で差別化されており、デッキの最大の強みとなっています。
②後攻0ターン目が存在する
上記でも紹介した「ハゥフニス」「朱光の宣告者」の2体は相手の先攻1ターン目から「古尖兵」「古衛兵」の効果を誘発させる可能性を持っており、その効果で墓地へ送られたカード次第ではこちらの展開が始まります。
相手からしてみればなぜか自分のターンなのに相手フィールドに「エルシャドール・ミドラーシュ」と「捕食植物ドラゴスタペリア」が融合召喚されている…なんて状況を作り上げることができるのもこのデッキの大きな強みです。
③「墓守の罠」の存在
1枚のみの採用となっている「墓守の罠」ですが、「現世と冥界の逆転」が存在する場合に相手の墓地を封じる①の効果と手札を捨てることでデッキから天使族・地属性モンスターを手札に加える②の効果が非常に強力です!
最近では「現世と冥界の逆転」はサイドデッキに採用されている事も多いですが、ミラーマッチ等墓地を多用するデッキを相手にするときにはこの①の効果を適用できるかどうかで勝つ確率が大きく変わるといっても過言ではありません。
基本的にはデッキから墓地へ送られるのが望ましいですが、もし手札に引いてしまった場合でもこのカードの②の効果で捨てる事もできるのでまずはアクセスできるかどうかが大事なポイントです!
その②の効果はコストで「古尖兵」や「古衛兵」を捨てて効果の発動を狙うこともでき、なおかつそのコストを毎ターン用意する手段にもなるので、いかに活用できるかでも勝敗に関わってきます。
・弱点
ここまではこのデッキがいかに強いかを紹介してきましたが、もちろん弱点も存在しています。
①除外される
墓地を多用するデッキの宿命ともいえますが、墓地へ送られるカードが除外されてしまってはただデッキの枚数を減らしただけになってしまいます。
最大の天敵となり得るのが、サイドデッキへの採用も少しづつ増えてきた「ディメンション・アトラクター」です。
このカードを最大限に活用できる『ふわんだりぃず』や7/16発売の『DARKWING BLAST』に収録される新テーマ『クシャトリラ』を相手にする際は「アトラクター」をドローされていないことを祈るか、「墓穴の指名者」をドローするしかありません。
また、「ティアラメンツ」モンスターの融合召喚を行う効果は、効果を発動した自身も融合素材に含まなければいけないため、ピンポイントで墓地のカードを除外できる「D.D.クロウ」も天敵となります。
②長期戦に持ち込まれる
このデッキで長期戦に持ち込まれる状況は「古尖兵」「古衛兵」がなかなか墓地へ送られず、「ティアラメンツ」モンスターの効果も活用できていない状況がほとんどですが、「墓地へ送られる」ことを効果のトリガーとするため対戦が長引くとかなり厳しい状況へと持ち込まれます。
お互いのターンに動き続けて短期決戦へ持ち込める動きを目指していきましょう!
③運要素が強い
デッキの上から墓地へ送る効果が基本となる以上、そもそも効果を発動できるカードが墓地へ送られなければ展開を行うこと自体ができません。
採用されているカードの多くが墓地で発動できる効果を持ったカードではあるものの、起きうる可能性はあるのでこのパターンで負けることは覚悟して置かなければいけません。
・まとめ
最後にこの『イシズティアラメンツ』デッキの特徴をまとめると、
- ・一度デッキが回転しだすと止まらない
- ・相手ターン中に相手より展開する
というとてつもない強みを持っているものの、負ける場合にはとことん何もできずに負けてしまうおそれもある
ハイリスク・ハイリターン
なデッキだといえます!(実際にはそこまでリスクも高くないと思います)
一度回転してしまうとこのデッキについていけるデッキは現状ほぼ存在していないため、大会環境でもこのデッキに勝てるデッキという点で使用している方はかなり多いと思います!
7/16発売のブースターパック『DARKWING BLAST』では、『ティアラメンツ』に強力な新規カードも登場するのでますます勢力を拡大していくのではないでしょうか?
今後の活躍にも期待です!
今回の記事はここまで!
それでは、また次回!