暴れん坊ジャオウガ君
新しいカードに注目するのはカードゲーマーとしての当たり前。
まして、それが新しい能力、メカニズムであるならばなおさら。
ある人は、壊れ能力に狂喜乱舞し。
ある人は、一見すると強さの分かりづらい能力を研究する。
僕もまた、新弾のカードの情報が出るたびどんな可能性を秘めているだろうかと思案に耽ってしまう。
しかし、なかなか一筋縄ではいかないカードも存在する。
そのカードがこれ。
《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》の効果をおさらいしよう。
・スピードアタッカー
・T・ブレイカー
・双方のシールドの合計が6つ以下なら召喚コストが5軽減
・召喚されたターン、バトルゾーンを離れない
・Cipでクリーチャーをすべて破壊する
そもそも「鬼タイム」とは、シールドの枚数が少なければ発動するため、ビートダウン向けの能力だと解釈している。
ジャオウガ自身の「スピードアタッカー」「T・ブレイカー」「コスト軽減」。
これらもまたビートダウン寄りの効果と言ったところか。
さてここまでビートダウンに寄った性能をしているジャオウガくんの最後の能力を見てみようか。
「このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、クリーチャーをすべて破壊する」
戦 線 崩 壊
コレはデメリット能力かなにかなのか?
ビートダウンに向けられたカードにビートダウンを真っ向から否定する効果。
パックの花形であるキングマスターが自分自身で矛盾を地産地消している。
これには困惑を禁じえない。
それでもこれは「キングマスター」であり、パックの花形であることには変わりない。
いつもなら「これどうやって使うんだ?」と言って放り投げる僕だが、今回は真面目にデッキを考案してみた。
・鬼ヶ覇王 ジャオウガ ×4
・「非道」の鬼 ゴウケン斎 ×4
・無修羅デジルムカデ ×4
・ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ ×4
・逆転のオーロラ ×4
・龍装者バルチュリス ×4
・ディメンジョン・ゲート ×4
・五郎丸コミュニケーション ×4
・霞み妖精 ジャスミン ×4
・フェアリー・ライフ ×4
はい、ヤケクソ。
正直全くデッキが思いつきませんでした。ゴメンナサイ。
いや、ちゃんと考えたよ? でも何にも思いつかなかった。
ただ、ジャオウガを二体並べることができるのならば、それは強力なムーブであることは間違いない。
「鬼タイム起動+10マナ」というアホみたいな要求を可能にすれば、激強ムーブが出来る。
僕はそんな一縷の望みに賭け、デッキ考案を開始した。
鬼タイム+10マナ。
考えるだけでも自我が崩壊しそうな要求だが、あるカードによってそれはいとも簡単に解決できる。
そんな所業を可能とするのが「逆転のオーロラ」。
うん……知ってた。
ラ・ズーネヨマ・パンツァーがいる状態で唱えると10マナを即座に使うことができ、居なくても次のターンには10マナだ。
効率のいいマナブーストによってジャオウガをさっさと叩きつける。そういう寸法さ!
……え? オーロラを撃ってそのままターンを返したら適当にアタックされて負けるって?
そうだね(涙目)
いやそうじゃなくて、返しのダイレクトアタックを阻止するためにもゴウケン斎やデジルムカデといったタップインをさせるクリーチャーで盤面を押さえつけるんだ!
……え? オーロラを撃ってマナに置いたシールドの中にジャオウガが紛れ込んでたらどうするって?
素直に死を受け入れましょう。人はやがて死にゆく運命です。
とまあ、非常にお粗末な内容となってしまったが、「ジャオウガを活かした」構築ではあったと思う。多分。きっと。
とても人前に出せるようなデッキではないということが悔やまれる。精進しよう。
自分のほうがもっとジャオウガを使いこなせる、という人は是非僕に教えて欲しい。僕も知りたい。
次はもっとちゃんとした面白いブログを書くので許して下さい。
by 悲壮のデッキビルダー スタッフ アサイシ