不思議不可思議フシギバース!
古くから、「マナコスト=強さのパラメーター」だ。
コストが上がれば上がるほど、能力は強烈になり、クリーチャーのサイズも大きくなっていく。
それが基本のはずだし、他のカードゲームでもその「暗黙のルール」は守られ続けている。
……が、皆さん、おわかりですよね?
昨今のデュエルマスターズはそんなマナコストが「壊れている」ケースが多い。多すぎる。
昨今……いや、もっと前から壊れていたのかもしれない。
古くは「ヒラメキスネーク」。
あらゆる手段でマナコストをちょろまかし、スネークを着地させ、アドバンテージ差を突き放しゲームエンドまで持っていくデッキだ。
時には自らのシールドを減らしてまでスネーク着地を遂行する。
一見、狂気の沙汰であるようにも思えること。
しかし、マナコストの暴力の前には些細なことだったのだろう。
そして「陰陽の舞(ミステリー・ヒッポ)」。
簡単且つ、能動的な0コストの召喚。
それがデュエルマスターズのゲーム性を著しく揺るがすものだと知らしめた有名な一枚だろう。
要求値さえ通してしまえば、後は介入の余地のない高速キルが遂行されてしまう。
コレもいわゆる「危険なカード」の一つだ。
最近だと「革命チェンジ」や「轟轟轟ブランド」、「BAKUOOON・ミッツァイル」と「GR召喚」だろうか。
どれもこれも環境を破壊したトンデモカード、ギミック。
総じて言えることは唯一つ。
「マナコストの概念を破壊するギミックは環境も破壊しかねない」と。
現環境のトップデッキも「マナコストの概念」を破壊したデッキが主だ。
連鎖的にコストを踏み倒して盤面展開。
正直、「天啓 CX-20」などのサイクルも、「簡単な条件さえ達成できれば大きなリターンが返ってくるクリーチャー」と考えれば、これもまたマナコストの概念を破壊した一枚と言えるだろう。
そんな中、新弾でまた「マナコストの概念」を破壊するギミックがいくつか発表された。環境また壊れるの……?
中でも「危険な香りがする!」と思ったのがコレ!
「フシギバース」!!!
■[フシギバース] X(文明) (自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、X(文明)からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは1(文明)より少なくならない)
ほら! またマナコスト参照! もう悪いことしろって言ってるようなもんじゃん……
昔からマナコストをちょろまかしたコンボがあるように、そういうカードには何ぶん困らないカードプールだ。
今回はそんな「フシギバース」にマッチしていそうなカードを紹介していくよ!
・陰陽の舞(ミステリー・ヒッポ)
前述どおり、危険なカードの一枚だ。
現在は殿堂入りによって一枚しかデッキ入れられないものの、用意さえできれば帰ってくるリターンは凄まじいものとなることだろう。
マナ爆誕で召喚するだけで、事実上のフシギバース5軽減。
さらにデメリットによりマナから墓地に置かれる緑のカードも、そいつ自体がフシギバースを持っていれば、アド損なんてしていないも同然だ。
そしてフシギバースによりまた自身はマナに戻り、次弾装填。無駄がないねぇ。
今後の新規カードによっては凄まじい電波を受信させてくれそうなカードとなること間違いなし! うん、絶対!
・絢爛の超人、馬番の騎手 アリマ&キッカ、桜丸パグのすけ
上記三種は、陰陽の舞のように0マナ…とはいかないものの、マナ爆誕のコストと自身のコストの差し引きでフシギバースを実質3軽減できる!
陰陽の舞は殿堂カードゆえ一枚しか採用できないが、上記三枚は言わずもがな殿堂の毒牙にかかっていない。
安定的なマナ爆誕手段としては申し分ないだろう。
・龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢、百万超邪 クロスファイア、無限超邪 クロスファイア、
墓地を活用するデッキで黙っちゃいないのがこいつら。
元のコストが高いから案外すんなり噛み合いそう。
「これ墓地ソでいいじゃん」なんて言う人もいるかも知れない。
しかし新規能力で未だ未知数。近いうちに墓地ソースのサブフィニッシュを担うパワーカードが刷られる日も近いんじゃないかな! 勝手な推測だけどね。
・ZEROの侵略 ブラックアウト
能動的に出せるクリーチャーではないが、奇襲性は高く、実用的な一枚だろう。
コストの踏み倒しを主軸にしたデッキならば早期にフシギバース持ちクリーチャーを着地させることができるのが何よりの強み。
単体での性能も悪くなく、最悪殴り返しや打点増強にも役立てる。
いかんせん受動的であるがゆえ環境を選ぶが、選択肢の一つに入るカードではないだろうか。
他にも「予言者ローラン」「”轟轟轟”ブランド」「拘束の影メリコミ・タマタマ」「アクア・ライブラリアン」「龍装者 ババルガ」などコストをちょろまかすカードは他にもある。
まだまだ未発表カードのほうが多いが、早くからシナジーを生むカードに目をつけておいて損することはない。
今回紹介したのは、比較的安易なシナジーカードばかりだったが、他にもシナジーを生みそうなカードは沢山ある。
個人的には、もうそろそろ「カラフル・ナスオ」にスポットライトが当たるんじゃないかなーって思ってるね。
後は、無難に「天災 デドダム」とかも絶対強いし……
大穴だと「大罪より生まれし果実」とかもアリ?
とまあ、フシギバースについて色々語ってみたけれども、
色んな夢が膨らむ新弾も発売まで2週間を切ったね!
個人的にはどう環境が変化するかとても楽しみで仕方がない。
次も新弾のカードとかの考察になるかな? 面白いブログ書くから見とけな!
by そろそろコントロールデッキをCSで握りたいスタッフ アサイシ