【ドラグニティ新規】付録カード「ドラグニティ・ギザーム」ってどう? 必須? そんな話【遊戯王】
ども、最近朝食を食べるとお腹を壊します。2号機です。
またまた【ドラグニティ】のお話です。(ストラクRも近いしね!)
さて、Vジャンプ10月号が出ましたね。毎度この時期になると決闘者はざわつく訳なんですが、今回の付録カードはどうでしょう。
チューナー・効果モンスター
星3/風属性/ドラゴン族/攻 600/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の風属性・レベル4以下の、
ドラゴン族または鳥獣族のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):このカードが装備カード扱いとして装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。
「ギザーム」とは、「ギザルメ」とも呼ばれ(FF ⅩⅣとかやった方だとこっちのがしっくり来るかな?)、ヨーロッパにて生まれた鎌と槍を足した様な形状から農民に好まれた長柄武器で、丁度このモンスターの角の部分がその「ギザーム」の形状になっていますね。
効果としては、自身の着地時に墓地の風属性・ドラゴン族or鳥獣族のレベル4以下を1体対象に取って蘇生する効果。
と、自身が装備状態の時に分離する事が出来る効果の2つを持ったチューナーです。
蘇生効果が通常召喚時のみな点に目を瞑ればチューナーとしては充分すぎる効果。
言ってしまえば種族限定版の「ジャンク・シンクロン」みたいなもんですからね。
そして【ドラグニティ】ならではの分離効果。オープンゲットですね。
【ドラグニティ】ではこのオープンゲットを駆使してシンクロ召喚を連発するのが売りです。故に当時の【ドラグニティ・ファランクス】は大変な値段になっていた訳ですし…。(懐かしいですね。)
さて、みた感じだけだと非常に優秀そうに見えるこの「ギザーム」君。
世間ではちょっと評価があまりよろしくないみたいです。
と、言いますのも、【ドラグニティ】にて行われる主なシンクロ召喚は2+4、2+6、2+8……と、レベル2のチューナーを使うんです。
具体的に言うと「ファランクス」+「ドゥクス」とか、「ファランクス」+「セナート」とか、始動が2+4で「ガジャルグ」を作る所からスタートするんです。
つまるところレベル2始動に最適化された動きの中で、レベル3である「ギザーム」君はかなり厳しい評価を下されてしまっている、と言う状況にある訳なんです。
「じゃあコイツ弱いんか?」って話になるんですが、やっぱりそういう訳でもなく、デッキの中にレベル3でも動き出せるギミックを組み込んでやればたちまち便利マシーンと化すのです。
それが古来から【ドラグニティ】を支え続けてくれていた「ドラグニティ-レギオン」を使用する例。
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻1200/守 800
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のドラゴン族・レベル3以下の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):自分の魔法&罠ゾーンの表側表示の「ドラグテニィ」カード1枚を墓地へ送り、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の表側表示モンスターを破壊する。
「レギオン」を採用すれば3+3で通常通り「ガジャルグ」に繋げる事が出来ます。必要なら装備ドラグニティを射出して打点に変えることも出来ますしね。
また、今のドラグニティにはリンク召喚もあります。テーマ内なら「ロムルス」、チューナーを呼び出す「ハリファイバー」、ドラゴン族なので「天球の聖刻印」へのリンク素材としても機能します。
しかも、「ギザーム」は着地時に墓地の鳥獣・ドラゴン族を釣り上げられます。自身がチューナーなので……ほら、すぐ「ハリファイバー」が作れた。
それに、ドラグニティはエクシーズも手に入れているので、ランク3から「リヴァイエール」を作って自身の効果で除外されてしまう「ドラグニティ・レムス」の帰還にも繋げられます。
また、「ドラグニティ」名称のチューナー達はそのほとんどが「調和の宝札」に対応している事が特徴として挙げられます。
ATK1000以下のドラゴン族チューナーを切って2ドローに変換する効果ですが、これで簡単に墓地へ落とせるので召喚権を「ギザーム」に使ってアドを回収する動きがしやすいのは魅力的です。
そうでなくとも彼らはドラゴン族。墓地へ送る手段はいくらでもあります。
「竜の渓谷」、「ドラグニティの神槍」と相性が良いのは当然の事ながら、【ドラゴンリンク】っぽい構築にするならバニラドラゴンを入れて「竜の霊廟」を採用するのも悪くないですね。
また、ストラク新規の「ドラグニティ・レガトゥス」が召喚権を使わずに湧いて来れるので、召喚権を「ギザーム」に切ってもなんら問題無いのも◎
また、レベルが3なのがネックとは言いましたが、最初からレベル7のシンクロを狙う様な構築ならこれも全く問題になりません。
確かにレベル7のシンクロモンスターって正直微妙に感じるカードが印象があると思いますが、捨てたもんじゃない性能のモンスターも数多く存在します。
特に、ドラゴン族・風属性で種族・属性の噛合いが良い「クリアウィング」系列モンスターや「月華竜」を含む「ブラックローズ」2種、「シューティング・ライザー・ドラゴン」にデスコンに使える「DDB」こと「ダーク・ダイブ・ボンバー」辺りは有望株と言って差し支えありません。
勿論テーマ内カードである「ドラグニティ・ナイト-トライデント」を呼んだって良い訳です。
中でも、「クリアウィング・ファスト・ドラゴン」は今の環境的にも効果がマッチしていると言えるので、「ギザーム」と一緒に採用してあげると良い仕事をしてくれるかもしれませんね。
また、上記で紹介した「ダーク・ダイブ・ボンバー」ですが、新規入りの【ドラグニティ】で開発された先攻ワンキルに使用するパーツだったりもするのでそれが出しやすくなるのは間違いなく「ギザーム」の強みと言えるでしょう。
また、種族・属性が異なるものの、独自の仕事が出来る「サイバース・クアンタム・ドラゴン」もいますね。
特に、リンクモンスターと一緒に並べた時にはターゲットロック効果を持っているので、味方のリンクモンスターを守る効果を持っており、非常に場持ちが良くなるのは独自の利点です。
(例:「アポロウーサ」と併用して効果無効とターゲットロック効果で「アポロウーサ」を守る、等)
また、もう1つのバウンス効果である「ドライブ・バック・ショット」は相手ターンにも使える効果である為、「クアンタム・ドラゴン」自身の戦闘耐性も高い方とカウントして良いでしょう。
さて、ここまで利点と欠点についてお話しましたが、結局この子はどうなの?ガン投必須なの?と言う話ですが、ぶっちゃけ自由な気がします。
言いますのも、前述の通りでレベルがそもそもデッキと合っていないと言うのもありますし、かといってすんごい批判する程でもない、寧ろ強い部類と言うのもありますから、個人的所感としては1~2をプレイヤーのお好みで投入、と言うのが丸く感じました。
「ドラグニティ組みたいんだけどストラク発売してからいきなり高騰したりしないかな…」と不安に思う方は是非参考にしてみて下さい。高騰が怖い方はとりあえずVジャンを3冊買うのが一番丸いです。(元も子もないけど)
(彼の様に値段がエライ事になっちゃった前例もありますからね……)
また、テーマ外での活用方法として、オープンゲット効果を利用して【サイバー・ダーク】での採用や鳥獣族の蘇生に対応しているので【シムルグ】、【ハーピィ】なんかでも採用が見込めそうです。
いかがだったでしょうか。
少し遅れ気味の考察記事でしたが参考にして貰えたら幸いです。
ちなみに私は考えているうちに「風霊媒師ウィン」がまた高騰するんじゃないかと内心ヒヤヒヤしてるんですがどうなんでしょう……
「渓谷」あるし大丈夫?
何にしてもちょっとチェックは怠らない方が良いかもしれないですね。
お相手は2号機でした。
また次の記事でお会いしましょう。