【デッキ解説・考察】「真の戦いはこれからだ！」【焔聖騎士】について【遊戯王】
どうも、好きな剣士を3人挙げるなら「るろうに剣心」の雪代縁、「FINAL FANTASY Ⅶ」のセフィロス、「Devil May Cry」シリーズのバージルの3人を挙げる2号機です。
《RISE OF THE DUELIST》発売前に【焔聖騎士】を扱ったのは覚えていますか？
これ、当時まだ【焔聖騎士】の英語名が判明してなくてなんちゃってで「Frame Noble Knight」って書いたんですけど明かされましたね。
その名も「Infernoble Knight」。
シャルルマーニュが何度も軍事「遠征」を行っていた事と「焔」の「聖騎士」をかけて「焔聖騎士」、英語名は「Inferno」(主に炎が広がった様な場所を指し、「地獄」や「地獄のような場所」を意味する。)に「聖騎士」の英語名である「Noble Knight」をかけた名前です。
既にバカほどかっこよくないですか？？？？
そしてその【焔聖騎士】、早速CS優勝したみたいですね。
やっぱりドラグマがキッツイみたいです。あんだけ強い効果貰ってりゃそれもそうだよなぁとは思いますけどね……。
んで、今回は前回予告したのと優勝記念と言う事で【焔聖騎士】のデッキレシピ、紹介していこうと思います。
目指す盤面としては、
・聖剣-竹光でターボ決め込んでからシンクロモンスターの【焔聖騎士帝-シャルル】に繋ぐ。
・ストラクチャーデッキR「ウォリアーズ・ストライク」に収録された云わば焔聖騎士の走りでもある【ゴッドフェニックス・ギア・フリード】に繋ぐ。
・リンク4に繋ぐ。
では1枚ずつ解説していきましょう。
竹光ターボとは？
知らない方もいるかもしれないので一応解説しておきましょう。
名前の通り、竹光でドローターボをする事なのですが、このデッキはかなりそのドローターボの成功率が高いのでギミックとして採用しない手は無いと思ったので今回採用することにしました。
やり方としては、
戦士族と言えばこの方、【聖騎士の追想-イゾルデ】。
②の効果でデッキから【妖刀竹光】をコストにして、
【焔聖騎士-リナルド】を特殊召喚します。
【リナルド】着地の効果と【妖刀竹光】の墓地へ送られた時の効果でチェーンを組み、解決。
【妖刀竹光】の効果でデッキから【黄金色の竹光】、【リナルド】の効果で墓地から【妖刀竹光】を手札に加えられるので、
もう発動条件を満たせちゃうんですよね。
【リナルド】はかなり優秀なモンスターで、他にも……
【ワン・フォー・ワン】のコストを炎属性・戦士族にすると実質ノーコストで盤面に2体のモンスターが立てられる。
カップ麺こと【簡易融合】から【炎の剣士】を召喚。
アニメでは城之内君の「一番つえぇカード」として沢山活躍してましたね。攻撃名は「闘気炎斬剣」。
そしてその【炎の剣士】を参照して【リナルド】を特殊召喚すると、
・レベル6シンクロ
・チューナー化した【リナルド】と共に【ハリファイバー】のリンク召喚
・戦士族2体なので【イゾルデ】のリンク召喚
の3つのルートが確立出来ます。
この様に【リナルド】だけでもかなりの汎用性を誇ります。
【リナルド】も勿論初動として十分な働きをしますが、このデッキでは他にも初動となりうるパーツをいくつか仕込んでいるので紹介します。
ネオスペース・コネクター始動
アニメ遊戯王GXで主人公・遊城十代が愛用したデッキ「ネオス」デッキの新しいデッキエンジン。
召喚にしか対応していませんが、着地時に手札・デッキから「N」（ネオスペーシアン）か「ネオス」を守備表示で特殊召喚する効果を持ちます。その効果で呼ぶのは勿論このカード。
「ワクワクを思い出すんだ、十代！！」
はい。
みんな大好き「キモイルカ」こと【N・アクア・ドルフィン】。
手札を1枚コストに、相手の手札をピーピング＆ハンデスし、更に500バーンも入れられます。
この始動なら相手の手札を除きながらハンデスが出来、更に【コネクター】と【アクア・ドルフィン】で【イゾルデ】に繋げる事が出来ます。
【イゾルデ】まで繋げられれば【リナルド】から「竹光ターボ」しても良いし、シンクロに繋げても良い。先攻ながらも相手の行動を阻害しながら展開する事が出来ます。
昇華騎士-エクスパラディン始動
ストラクチャーデッキR「ウォリアーズ・ストライク」で収録された2人から始動するルートです。
【エクスパラディン】の着地時効果でデッキから【チューンナイト】を装備、【チューンナイト】の効果で分離して場に並べるムーヴですが、これすっごい既視感感じるんですよね。デジャヴったな…
【調和の宝札】で【ファランクス】切って2ドロー、【ドゥクス】召喚して効果で墓地から【ファランクス】装備、装備解除してシンクロ召喚【ヴァジュランダ】。
そう、この動きすっごい【ドラグニティ】に似てると思うんですよ。どうですかね？
個人的にこの動き気持ちよくて好きです。
ちなみに分離で場に出た【チューンナイト】はチューナーとして扱う事が出来るので、【ハリファイバー】ルートも【イゾルデ】ルートも好きな方を取ることが出来ます。ただ、デメリットとしてこのターン、EXデッキから1回しか特殊召喚ができなくなってしまうので、そこだけ注意です。
焔聖騎士-オリヴィエ始動
手札から炎属性・戦士族モンスターか装備魔法を切ってレベル1のモンスターとして特殊召喚が可能な【焔聖騎士】。
原点である「シャルルマーニュ十二勇士」では「オートクレール」と言う剣を愛用していました。
※「オートクレール」はアーサー王伝説の聖剣「アロンダイト」と同一視されることもありました。
初動にするにはもってこいのカードで、これともう1人の【焔聖騎士】から動き出します。
某英霊七騎対七騎で戦う聖杯戦争のお話で有名にもなった【焔聖騎士-アストルフォ】。
アルガリアの槍を振るい、十二勇士1の力自慢を誇った騎士ですね。
墓地リソースがなくなるのはちょっと厳しい所もありますが、一応【オリヴィエ】のコストで切った炎属性・戦士族モンスターをそのまま【アストルフォ】のコストで除外すれば召喚権を使わずに動き出す事が出来ます。
この余った召喚権で【焔聖騎士-オジエ】を召喚出来ると更に墓地を肥やす事も出来て美味しいです。
なんかコイツアーサー王の方の聖騎士のトリスタンに雰囲気似てません？
「フェイルノート……これが私の“刃”です……」
【オジエ】は「コルタン」と言う切っ先が欠けた剣を愛用していた騎士。
着地時に炎属性・戦士族モンスターor装備魔法を1枚墓地へ送る効果と墓地の自身を装備カードとして装備することで、効果破壊耐性を付与する効果を持ちます。
また、【アストルフォ】には除外したモンスターと同じレベルにする効果もあるので、ここでも【オリヴィエ】とのシンクロ召喚、【ハリファイバー】、【イゾルデ】でルートを選択する事が出来ます。このアストルフォは理性蒸発してないですね間違いない。
【アストルフォ】①と②の効果はデュエル中1度しか使えない効果なので、複数積む必要もありません。
ちなみに、②の効果はかの【封印の黄金櫃】に似た効果を持っていて、自身を除外し発動後2ターン後のスタンバイフェイズに墓地or除外されている炎属性・戦士族のモンスターと共に帰還する効果を持っているので一度で二度美味しいのもミソです。
また、【増援】と【聖杯の継承】*3枚の計4枚体制のサーチカードもあるので、その時々で初動に必要な札を選んでサーチする事も可能なのが安定性を生む結果にも繋がっています。
思いっきりアーサー王とコルネウスが写ってますが、今回彼らの出番はありません。
【聖騎士】モンスター（当然【焔聖騎士】モンスターもサーチ可能）か【聖剣】（こちらも【焔聖剣】をサーチする事が可能）を選んでサーチ出来るので、【聖騎士】名称に思いっきりあやかっちゃいましょう。
また、【（焔）聖剣】を装備した【（焔）聖騎士】が戦闘破壊された時に墓地から回収も可能なので、使い回しが効くハイスペックっぷり。以前も話しましたが、【聖騎士】のデッキパワーの低さ故に許されるカードパワーです。思いっきりあやかっちゃいましょう。
続いては動いてからの話になります。
前述の通り、このデッキにはいくつかの勝ちパターンがあります。
豊富な初動を活かしてそのいずれかにたどり着くのがこのデッキの戦い方です。
焔聖騎士帝-シャルル
聖剣「ジョワユーズ」を所持し、「シャルルマーニュ十二勇士」と共にフランク王国を治めた王。
OCGでは、①の効果で条件付きの対象を取らない破壊。
②の効果で互いのエンドフェイズ時に自分の手札・墓地から装備魔法を1枚選んで自身に装備し、その後デッキから炎属性・戦士族モンスターを攻撃力500アップの効果を持つ装備カードとして自身に装備する効果を持ちます。
②の効果に①の効果が反応して毎ターンエンドフェイズ毎にフィールドのカードを1枚ずつ破壊することが出来ます。
またこの効果、ダメージステップ時にも発動可能なのが非常に強く、例えば速攻魔法である【栄光の聖騎士団】を発動して奇襲っぽく相手の盤面に干渉したり、フリーチェーンで装備出来る後述の【焔聖騎士導-ローラン】を使って相手ターンに②の効果を発動して妨害したりとかなり器用に立ち回る事が出来ます。
【シャルル】に繋ぐ為に。
シャルルのレベルは9。一応このデッキにも採用している【氷結界の龍トリシューラ】と選択になるのですが、召喚条件はあちらと違ってモンスター2体でもOK。そしてコチラは炎属性・戦士族。活かしやすさではやはり【シャルル】に軍配が挙がるので、【シャルル】を軸に考えましょう。
下級を横に広げるのは初動の解説の項で話した通りです。なので、それらを素材に出すモンスターの紹介をしましょう。
焔聖騎士導-ローラン
シンクロ召喚成功時に発動し、そのターンのエンドフェイズにデッキから装備魔法を墓地へ送り、その後デッキから戦士族モンスターを1体を手札に加える効果と、自身が墓地に存在する場合に自分・相手のメインフェイズに自分フィールドの戦士族モンスターに攻撃力500アップの装備カードとして墓地から装備する効果を持ちます。
確実にストラクチャーデッキRにいた【焔聖騎士-ローラン】と同一人物でしょう。
また、【ローラン】は【ハリファイバー】で相手ターンに呼ぶ事でもサーチ効果を起動する事が出来ます。
にしてもシャルル、めちゃくちゃカッコよくないですか？
マジで大好きです。でも組もうと思った時にリナルドの値段を見てやめます。アイツ高すぎィ！
紫のメッシュがオシャレポイント高いですね。V系のアーティストみたい。
つーか【焔聖騎士】が既にV系集団と言っても差し支えない位美形揃い。ホント好き。メスになるぅ＾～
ちなみに好きなV系アーティストは「vistlip」。遊戯王5D’sや遊戯王ZEXALでエンディングを歌ってました。オゾンより上でも問題ない。
ではこのデッキのサブプランとして用意してあるエース達もご紹介しましょう。
ゴッドフェニックス・ギア・フリード
自分フィールド・墓地から装備魔法を1枚除外して簡単に出てこれる3000打点の炎属性・戦士族モンスター。
更に彼が攻撃するダメージステップ開始時に、自身以外のモンスターを1体選び攻撃力500アップの装備カードとして装備する事が出来ます。
【サクリファイス】を連想させる破壊を伴わない・対象を取らない除去。更にモンスター効果を装備カードを墓地へ送る事で止める事も出来るので相手への干渉能力も兼ね備えたエースモンスターです。
単騎でも多少心許ないですが、十分な力を発揮しますが、【シャルル】と並べる事で、
・【ゴッドフェニックス】が攻撃する時に相手を吸収。
・すると【シャルル】の効果が起動して相手の盤面を1枚除去。
すると対象を取らない除去を2回撃つ事が出来てかなり盤面制圧力が上がります。
正直手札でダブついても召喚条件がガバガバすぎるのであまり邪魔にもなりません。なので複数積んでも良いと思います。
今回はとある理由から1枚のみの採用となります。その理由はまた後ほど。
リンクモンスターに関しては正直言わずもがな過ぎる連中ばかりなので今更説明不要かと思います。
正直何でも良いんじゃないかとすら思うので、リンク4に関してはその時々、個々人のお好みでと言う事で。
ちなみに私は大好きな【剛鬼 ザ・パワーロード・オーガ】と【アクセスコード・トーカー】をチョイスしました。
エクストラ枠に余裕があれば【I.Pマスカレーナ】と【双穹の騎士アストラム】を選択したかったのですが、やっぱり性欲には抗えない……。
戦士族汎用リンクモンスターとして【パワーロード】を採用した場合の役割は、①のパンプアップからの打点要因兼③の効果による除去。
少々重い感じがするかもしれませんが、自身をリリースすれば相手の盤面を4枚まで叩き割る事が出来ます。
対象を取りますが、耐性を持たないモンスターを吹き飛ばせばそのままフィニッシュまで持っていけるだけのポテンシャルはあると思います。
「解き放てその力！ 山を砕き我が道を拓け！！ リンク4、【剛鬼 ザ・パワーロード・オーガ】！！」
また、シンクロ召喚がデッキのメインギミックに入っている事から無理なく【ヴァレルロード・S・ドラゴン】も採用出来ます。
【ハリファイバー】や【イゾルデ】を装備して【2サベージ】を立てる事も容易です。
「雄々しき竜よ、その獰猛なる牙を今、銃弾に変え撃ち抜け！ シンクロ召喚！ いでよレベル8、【ヴァレルロード・S・ドラゴン】！！」
巷では【S・ドラゴン】と【真竜皇V.F.D】を並べて制圧する【焔聖騎士】が流行ってるんだとか……
倒すべき邪竜に自らなっていくスタイル。
その他のカード、採用した装備魔法
その他採用した装備魔法や汎用カードについて触れてから今回のデッキ紹介を締めようと思います。
武装鍛錬（ギア・ブリード）
コレ個人的にすっごい好きなカードです。
多分カーソルにある武器は【ローラン】の持つ【『焔聖剣-デュランダル』】でしょう。
そうなると隣は【『焔聖剣-ジョワユーズ』】でその隣は【『焔聖剣-オートクレール』】かな？
まるでモンハンの武器派生画面を見てるみたいでワクワクしちゃうな！
その気になる効果は、
・通常のドローの代わりにデッキ・墓地から装備魔法を手札に加える効果。
・自身の場に装備魔法が存在する場合、墓地から炎属性・戦士族モンスターまたはデュアルモンスターをデッキの一番下へ送る事でカードを1枚ドローする効果。
の2つを持ちます。
効果解説を読んでいて気付いた方もいるかと思いますが、このデッキはかなり装備魔法がデッキ・場・墓地を反復横跳びするデッキです。
なので【武装鍛錬】を潤滑油として、そのサイクルを高速化させる意図があります。
ってのは建前で前述の通り好きなので入れました。
【『焔聖剣-デュランダル』】
シャルルマーニュ十二勇士・ローランが振るった剣であり、新星インダストリー（マクロス・フロンティア工廠） / L.A.Iが開発したYF-24エボリューションを原型にした超可変戦闘機。VF-25メサイアやVF-27ルシファーと共通点を多く持つ。
その効果は、
・装備されている場合にデッキからレベル5以下の炎属性・戦士族モンスターを手札に加え、自壊する効果。
・装備モンスターが墓地へ送られてこのカードが墓地へ行った時に自分の墓地からレベル5以下の炎属性・戦士族モンスターを墓地から特殊召喚する効果。
・↑の効果を使ったターン、自分は戦士族モンスターしか特殊召喚出来ない効果。
の3つを持った装備カードで、特に②の効果が変則的な使い方も出来る面白い効果を持っています。
例えば、【シャルル】がいる時にこのカードを相手モンスターに装備させ、【シャルル】の効果を発動、【デュランダル】を装備させたモンスターを破壊し、【デュランダル】の効果で墓地から炎属性・戦士族モンスターを蘇生、その後【デュランダル】をコストに【ゴッドフェニックス・ギア・フリード】を特殊召喚等、ただ自分のモンスターに装備させるだけで終わらないのがこのカードの面白い所です。
①の効果も、相手モンスターに装備させても発動する効果なので無駄がありあません。
【『焔聖剣-オートクレール』】
・装備状態の時に自分のモンスターに2回攻撃を付与する代わりに他のモンスターが殴れなくなり、その後自壊する効果。
・装備モンスターが墓地へ送られる事でこのカードが墓地へ送られた時に、表側表示モンスターを1体破壊する効果。
の2つを持ちます。
フィニッシャーとなりうる効果を持ち、もし装備モンスターが返り討ちにあっても相手のモンスターを1体道連れにする効果を持ちます。
勝負を決めに行く時にサーチしてくるカードなので1枚で事足ります。
また、【焔聖騎士】達の効果で何度でも使いまわしが効くのも美味しいポイントです。
【リビング・フォッシル】は、【リナルド】初動の時にリンク2を作る上で必要な展開札なので、保険的な意味合いが強いです。
よって採用は1。以前私が紹介した【剛鬼】デッキの時と使用感は似ています。
いかがだったでしょうか？
中には【聖騎士】名称を怪しんで敬遠していた方もいたんじゃないでしょうか。
《THE RISE OF DUELIST》発売日のCSですぐに結果を出した事からも、このデッキのパワーの高さが判って頂けたんじゃないかと思います。
このパックからカテゴライズされたテーマですが、【リナルド】や【イゾルデ】の存在から、「このパックから作る！」と言うには少し敷居の高いデッキですが、【焔聖騎士】自体はかなり安価で入手も出来ますから、【リナルド】と【イゾルデ】さえなんとかなっちゃえば簡単にデッキを組む事も出来ますし、今回の新規テーマの中ではかなりオススメの部類です。（でも同期の【ドラグマ】はとっても苦手な相手です…。）
宇都宮店では今回紹介したこのデッキをデッキ販売コーナーで展開したいとも考えていますので、その時はTwitterで告知しますね。
以上、今回のお相手は2号機でした。最後までご拝読、お疲れ様でした。
次の記事かカードラボ宇都宮店でお会いしましょう。
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