【テーマ考察】もう1つの騎士物語【焔聖騎士】について【遊戯王】
どうも、2号機です。
前回、前々回の【ドラゴンリンク】の記事はご覧頂けたでしょうか?
【ドラゴンメイド】の記事から連続でドラゴン族の記事ばかりで申し訳ないです。
って事で突然ですが皆さんは《シャルルマーニュ十二勇士》はご存知でしょうか?
知らない方向けに少し豆知識を。
――時は遡る頃12世紀のフランス。
当時のフランスの王《シャルル大王(ドイツ語ではカール大帝とも)》とその12人の部下による英雄譚であり、ざっくり言うと《アーサー王伝説》に近い伝説的なお話の事です。
中でも主要人物として描かれているのが《ローラン》。
彼は既にストラクチャーデッキR『ウォリアーズ・ストライク』に収録されています。
その《シャルルマーニュ十二勇士》が【焔聖騎士】と言うテーマとして4月発売の「ライズ・オブ・デュエリスト」に収録される事となりました。
個人的に戦士族は好きな種族なのでここではテーマ考察やデッキの組み方なんかも考えながら取り扱おうと思います。
・はじめに
Vジャンプ2020年2月号の付録となった【焔聖騎士-リナルド】。
この子の買取値段が世間では大変な事になっているのも皆さんならご存知かと思います。
勿論当店でも買取募集中です!(2020/3/24現在)
当時こそ「聖騎士の新規か?」とか「ウォリアーズ・ストライクRの強化用カードか?」等と囁かれていましたが、彼こそが冒頭で語った《シャルルマーニュ十二勇士》の1人なのです。そして次のレギュラーパックで収録される【焔聖騎士】の一員だったのです!
・デッキコンセプト
海外新規として2012年に日本に上陸した《アーサー王伝説》をモチーフとしたテーマ群、【聖騎士】。
そのテーマコンセプトは「装備カード」を駆使したデッキでした。
ですが全体的にカードパワーが低く、お世辞にも「強いデッキ」とは言えませんでした。
しかし時は流れ10期。
召喚成功時にデッキから戦士族モンスターを手札に加え、デッキから装備カードを墓地へ送る事で送った枚数と同じレベルを持つ戦士族モンスターを特殊召喚する事が出来る【聖騎士の追想-イゾルデ】。
このカードの登場で【聖騎士】を含む戦士族テーマが一気に強化されました。(私の大好きな【剛鬼】もその内の1つです)
何故この項でその話をするかと言うと、前述の【リナルド】と【イゾルデ】の効果がベストマッチしていたからです。
・【イゾルデ】の効果で【妖刀竹光】を墓地へ送り【リナルド】を特殊召喚
・【妖刀竹光】の効果でデッキから【黄金色の竹光】を手札に加える
・【リナルド】の特殊召喚時効果で墓地から先程コストに使った【妖刀竹光】を回収し、そのまま装備
・【妖刀竹光】の効果で手札に加えた【黄金色の竹光】を使って2枚ドロー
と、【イゾルデ】の効果が通れば2枚ドローが確定する所謂《竹光ターボ》が使えるなどアドバンテージ回収能力に秀でたコンボが狙えるからなんです。
そこで今回紹介する【焔聖騎士】を見てみると……
・【『焔聖剣-デュランダル』】
装備魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。
・【『焔聖剣-オートクレール』】
装備魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、
自分はそのモンスターでしか攻撃宣言できず、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
・【『焔聖剣-ジョワユーズ』】
装備魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合、自分の墓地の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。手札から戦士族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
はい。
どこか【聖騎士】をイメージしているのかやはり装備カードを主軸に戦うデッキの様に見えます。
【焔聖騎士-アストルフォ】
効果モンスター
レベル1/炎属性/戦士族/ATK 500/DEF 200
このカード名の①②の効果はそれぞれデュエル中に1度しか使用できない。
①:自分の手札・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を除外して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。その後、このカードのレベルを除外したモンスターと同じにできる。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、除外されているこのカードを特殊召喚する。その後、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
【焔聖騎士-オジエ】
効果モンスター
レベル4/炎属性/戦士族/ATK1500/DEF2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「焔聖騎士ーオジエ」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または「聖剣」カード1枚を墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは効果では破壊されない。
【焔聖騎士-オリヴィエ】
チューナー・効果モンスター
レベル4/炎属性/戦士族/ATK1000/DEF1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札からレベル1モンスターとして特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは相手の効果の対象にならない。
【焔聖騎士ーモージ】
効果モンスター
レベル4/炎属性/戦士族/ATK1500/DEF1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、このカード以外の戦士族・炎属性モンスターまたは「聖剣」カードを合計3枚デッキに戻して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは戦闘では破壊されない。
現状判明しているメインデッキに入るモンスターは(【アストルフォ】を除いて)【リナルド】を含む全員が【聖剣】カードに関する効果を持っています。
そして【焔聖騎士】のエースモンスターはシンクロモンスターです。
それがコチラ
【焔聖騎士導-ローラン】
シンクロ・チューナー・効果モンスター
レベル5/炎属性/戦士族/ATK2000/DEF 500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送る。その後、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分・相手のエンドフェイズに、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
【焔聖騎士帝-シャルル】
シンクロ・効果モンスター
レベル9/炎属性/戦士族/ATK3000/DEF 200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から装備魔法カード1枚を選んでこのカードに装備する。その後、デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を選んでこのカードに攻撃力500アップの装備カード扱いとして装備できる。
そして専用罠も一種類のみ公開されていて、
【オリファンの角笛】
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分のフィールド・墓地から装備魔法カード1枚を選んで除外する。
その後、フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
●自分フィールドの「ローラン」モンスター1体を選んで破壊する。
その後、レベルの合計が9になるようにデッキから戦士族・炎属性モンスターを3体まで選んで効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、次の自分のターンの終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。
2つ目の効果がとてもロマン溢れるいい効果ですね……。
恐らくこの効果で【焔聖騎士帝-シャルル】を呼ぶってデザインなんだと思います。
それぞれのカードの詳細画像はコチラから。
ちなみに私は純粋に【シャルル】がカッコいいと思いました。
恐らく【シャルル】への繋ぎとなるんであろう【焔聖騎士導-ローラン】も。
てか【シャルル】イケメン過ぎん?
以前【ドラゴンメイド】の記事では「現状シンクロより他の召喚法の方が強い」とは語りましたが、
シンクロ召喚ってカッコいいじゃないですかぁ!
ちなみにジャック・アトラスが僕は大好きです。キングは1人! この俺だァッ!
とまぁ、ざっくりと紹介しましたがこのカード群からデッキを組むとしたらどんな感じになるのかを考察して行きたいと思います。
まず【リナルド】。
2~3枚が妥当なのかなと思います。
【リナルド】は【イゾルデ】を使った【竹光ターボ】から【シャルル】のシンクロ素材としてレベル調整がしやすい事から採用枚数は少し多めからガン投が人によって分かれるのかな、と感じます。
【アストルフォ】はレベル調整が簡単な事、自己湧き出来ることを加味して多めの採用が良いかと思います。
時間差ではありますが、デッキから炎属性・戦士族を特殊召喚する事も可能なので横に盤面を広げるのにも一躍買って貰えると思います。
ここも個人差出るところと思っていて、ハンドコストが重い事が人によってはガン投は重いと感じる人も出てくるかもしれません。
そして【リナルド】と【アストルフォ】は【真炎の爆発】に対応している点も見逃せません。
当時は【ラヴァル】に採用され、【炎熱伝導刃】と共に圧倒的展開力を誇りました。
実はこの【真炎の爆発】を採用したギミックを使った【炎属性・戦士族】デッキがとあるCSで結果を残した事もあったんです。
そちらのデッキでは【ネメシス・フラッグ】や【プロキシー・F・マジシャン】、【鋼鉄の魔導騎士-ギルティギア・フリード】なんかと一緒に採用されていました。
【オリヴィエ】には自身を装備カードとしてフィールドのモンスターに装備する効果、装備カードになった【オリヴィエ】を装備したモンスターは効果の対象にならなくなる効果、そして自身をレベル1として手札から特殊召喚する効果を持っています。
自己湧きすると【焔聖騎士導-ローラン】とのシンクロで【シャルル】とのレベルが噛み合わなくなってしまうので採用枚数は要検討が必要なカードな気がします。
【モージ】は完全に墓地へ送ってナンボな効果なので採用枚数は少なくなるかもしれません。
ただ、装備カードになる効果を使って【モージ】を装備したモンスターは戦闘破壊されなくなるので盤面を固めるのには一躍買って貰えるカードになりそうです。
そして装備魔法の三種類ですが、かなり使い所が限られる事になりそうです。
いかがだったでしょう?
ストラクチャーRの存在もあって【炎属性・戦士族】には元々高いポテンシャルがありましたし、「ライズ・オブ・デュエリスト」で登場する新テーマの中ではいい位置にいられるテーマになるんじゃないかと個人的に睨んでいます。
何より【戦士族】ですからね、
使えるんですよ!!!!!!【パワーロード・オーガ】さん!!!!!!!!
CSで結果を残したデッキにも採用されていましたしこれはもう使うしかないですね!!!
さて、次回辺りから「ライズ・オブ・デュエリスト」に収録されるカードの考察とかしてこうと思ってます。
今回もご拝読お疲れさまでした。
次回の記事かカードラボ宇都宮店でお会いしましょう。2号機でした。